「アフィリエイト広告の難易度がどんどん高くなっている…。」そのような話を耳にしたことはありませんか?
これからアフィリエイトをはじめてみよう、とお考えの方は特に心配ではないかと思います。
そこで本記事では、「アフィリエイト広告やってみたいけど難しくなったと聞いたし、どうしよう…。」といったお悩みを解決していきます。
まず結論をお伝えしてしまうと、たしかに難易度が上がった部分はありますが、「ITP対応済みアフィリエイト案件を選ぶ」ことで解決することができます。
解決の糸口は、このITPというキーワードが重要になりますが、ではなぜ重要なのか、どのように対応すべきなのか、ITPって一体何なのか、といった部分について徹底解説していきます。
それでは早速参りましょう!
目次
ITPについておさらい
そもそも『ITP』って何…?
ITPとは、「Intelligent Tracking Prevention」の略で、Apple(アップル)社がSafariブラウザに搭載した「ユーザーのトラッキング(行動データの追跡や記録)を防止する」技術のことを指します。
この「ユーザーのトラッキングを防止する」仕組みのことをCookie(クッキー)と言い、Apple社が開発したCookieを規制する仕組みがITPになります。
ITPの仕組み
なぜApple社はITPを開発したの…?
それにはトラッキング規制への動きが大きく関わっているんだ。
少し詳しく解説していくね。
ITPの仕組みを知る前に一つ知っておくべきことはCookieについてです。
前述でCookieとは、「トラッキングを防止する機能」であると言いました。
もともとCookieは、ユーザー体験をより良くするための機能であったのですが、それがユーザーの意図しないところで行動が追跡や、データ取得がされていたりということで懸念の声が高まってきました。
そこでApple社は、ITPを導入することによってCookieを規制し、ユーザープライバシー(個人情報)を守っていくことにしたわけです。
個人情報を守るためのITPであり、Cookieということ…?
その通り!実はITPのようなCookie規制の動きはApple社だけではないんだ。
Cookie規制によるトラッキングを防止の動きは、Apple社が提供するSafari(サファリ)ブラウザだけに止まらず、Google社のChrome(クローム)、Firefoxなど他ブラウザも規制への取り組みを進めています。
・Apple標準ブラウザ『Safari』に搭載されている
・ユーザーのプライバシー保護を目的に作られたApple社の独自技術
・主な機能はユーザー情報利用(Cookie)の制限
・トラッキングを制限されたことで広告の成果計測へ影響
ITP2.3について
Apple社は、2017年にITPを導入してからアップデートを繰り返し、トラッキングの規制をどんどん強めていっています。
ITP1.0 : サードパティCookieを24時間で削除(2017年9月)
ITP2.0 : サードパーティCookieを即時削除(2018年9月)
ITP2.1 : JavaScript発行のファーストパーティCookieを7日間で削除(2019年3月)
ITP2.2 : JavaScript発行のファーストパーティCookieを24時間で削除(2019年5月)
ITP2.3 : ローカルストレージを規制対象に追加(2019年9月)
2019年ころから規制範囲がどんどん広がってる…。
規制の対象はITP2.3からCookieのみではなくなっているんだね。
ITP2.3より、トラッキング規制の対象範囲をCookieに加えて、新たにローカルストレージ(localStorage)を追加しました。
ローカルストレージ(localStorage)とは、HTML5より導入されたCookieに代わるデータ保存の仕組み(ウェブストレージ)の一種で、Webアプリケーション利用者のブラウザ内に永続的にデータを保存する機能をもちます。
Cookieの後継技術としても呼ばれるローカルストレージは、ブラウザ上に任意データの保存ができるという点から仕組みはCookieに似ていますが、Cookieに比べより優れた特長があります。
・取り扱えるデータ容量が大きい
・データ保持の有効期限がない
・セキュリティ(セキュア)への汎用性が高い
少し専門的な言葉が多く難しいかと思いますので、ひとまずApple社はITPによるトラッキング規制の範囲をどんどん強めているという理解で大丈夫です。
では次項より、気になるアフィリエイト広告への影響について解説していきます。
ITPによるアフィリエイト広告への影響
ITPによるトラッキング規制の動きは、アフィリエイト広告にどういった影響を及ぼすのでしょうか?
広告収益が成果としてカウントされなくなる…?
そのとおり!成果判断されないとなると、広告収益に直接影響があるよね。
アフィリエイト広告は成果報酬型であるので、成果を正しく計測できなくなると公平性に欠けてしまいます。
アフィリエイターにとって、こうした状況は由々しき事態です。
ただ困ってしますのは、アフィリエイターだけではないのです。
それは、広告サービスを提供するASP企業にとっても見逃せない事態であるわけであります。
なるほど、わかった。
ところでASPって何…?
ASPとは、アフィリエイト広告を仲介提供する企業のことを指すんだ。
アフィリエイト・サービス・プロバイダーの略。
広告主である企業と、ブログ運営主(アフィリエイター)とを繋ぐサービスを仲介提供する企業のことを指します。
ここまでITPにより、アフィリエイト広告の成果計測に影響が出ているとお話しをしました。
実は、このITPに対してASP各社はさまざまな対策を講じています。
もしかして…。ASP企業がITPへ対策していることがITP対応ってこと…?
大正解!ASPはブログ運営者に対してしっかり考えてくれているんだね。
Safariブラウザへのトラッキング防止に対するASP企業が講じた対策のこと
ITPに対策がなされている広告案件であるのか否かで広告収益の成果に大きく直結します。
※ASP各社のITP対応状況は『ITP対応済みASPまとめ』に詳しく記載しています。
ITP対応案件を選ぶべき理由
ここまで、ITPはトラッキングを制限する機能であり、アフィリエイター(ブログ運営者)は、ITP対応案件を選ぶことが重要であるとお話ししました。
ではITP対応案件を選ぶべき理由はどういった点にあるのでしょうか?
広告の成果計測に影響がでる…から…?
ITP対応案件を選ぶことで、広告成果の機会を失うリスクを回避できるんだったね。
大事なことなのでもう一度お伝えしますが、ITP対応を選ぶことで広告成果の機会損失を避けることができるわけです。
つまり、これが最大のメリットであるわけです。
ITPへ必要な対策は2つだけ
ではここからは、アフィリエイト広告を行う上で必須の知識、ITPに対する具体的な対策について解説していきます。
アフィリエイターが行うべき対策はとってもシンプルです。
下記の2点をチェックしておきましょう!
ITP対応のアフィリエイト商品を選ぶ
アフィリエイト広告の成果計測期間を担保するITP対応済みのASPプログラム。
ITP対応済みのアフィリエイト広告商品を選ぶことはアフィリエイター側が最も簡単にできるトラッキング制限に対する対策です。
逆を言えば、ITP対応の案件を選んでおかないと、本来得ることができたであろう広告収益が、トラッキング制限によって成果判定がされず、収益が発生しないということに陥ってしまうわけでしたね。
ITP対応の最大のメリットは、広告成果の機会損失を避けられることです!
ASPで案件を探す際は、積極的に選んでいきましょう!
今後の動向や更新情報を注視する
ITPへのもう一つの対策は、AppleやGoogleなどブラウザを保有する企業からの情報と、それに対応するASP企業の対応策にしっかりと注視していくことです。
これには、昨今のトラッキング制限の動きが活発になっていることが主な理由ですが、
チェックすべき理由は3つです。
・ユーザーのプライバシー保護の観点から年々強まっている
・Safariブラウザだけでなく、他ブラウザも規制が広がっている
・トラッキング規制がある度にASPは対策に終われるから
3つの理由について詳しく解説していきますね。
1つ目の、「ユーザーのプライバシー保護の観点から年々強まっているから」についてですが、ITPのようにApple社のトラッキング制限への動きは年々活発になってきています。
実際のところApple社は、2021年5月に配信されたiOS14.5より、ATTと呼ばれるユーザーがアプリケーションに対して自らのデータの追跡を許可または拒否できる機能を追加しています。
2つ目の、「Apple Safariブラウザだけでなく、他ブラウザでも強まっているから」については、すでにGoogle社のChromeブラウザや、Firefoxブラウザも同様に規制対象はかなり広がっています。
Google「サードパーティCookie排除」によるアフィリエイトの対策3つ目の、「トラッキング規制がある度にASPは対策に終われるから」については、こうした一連の動きが起こるたびに都度、ASP企業は対策に講じており、ASP企業ごとでトラッキング制限への対策や対応にタイムラグがあったり、対応や手法が異なる場合があるからです。
こうした動きは、今後も続いていくことが予想されますので、アフィリエイト広告を運用する方であれば、どういった動きになっているのかは気にしておくべきでしょう。
ASP各社がトラッキング手法をどのように行なっているのか、トラッキングに対する規制はどの程度対策されているのについてなど詳細については、ASPへ直接問い合わせてみると良いです。
ITP対応済みASPまとめ
ここまでITP対応済みの案件を選ぶことは非常に重要とお話ししました。
ではここからは、そのITPに対応済みであるアフィリエイト商品を多く保有するオススメのASPをご紹介します。
これからアフィリエイトへ参入をお考えの方は要チェックです◎
選ぶ際は、まずはITP対応がされているのか否かを必ず確認しましょう!
株式会社ファンコミュニケーションズ(FANCOMI)が提供する国内最大手ASPである『A8.net(エーハチネット)』。
独自のトラッキング方式を採用しており、ITP対応については安定した対策が行われており、対策時のアナウンスも丁寧な説明で安心感があります。
最大手ASPということもあり、これまでのITPアップデートへも早くに対策を講じています。
掲載案件がITP対応かどうかは、管理画面上で3種類のアイコンで表記されていてとてもわかりやすいです。
これからアフィリエイトへ参入をお考えの方は、まず『A8.net』に登録がオススメです!
東証マザーズ上場の株式会社インタースペースが運営する老舗ASPの『アクセストレード』。
他ASPに比べると案件の保有数は劣るものの、独自案件が充実しており金融系、オンラインゲーム系の案件に強いことが強みのASPです。
最大の特徴は、カスタマーサポートの手厚さにあり、セミナーや学習コンテンツの多さ、担当者がつきやすいことからアフィリエイト初心者には心強いASPです。
ITP対応については、JavaScriptタグ通信方式を採用しており、ファーストパーティCookieでの計測手法をとっています。また、ローカルストレージにも対応済みで安心です。
老舗ASPですので信頼性も高く、サポート体制が整っている点はブログ初心者にとって嬉しいポイントです。
※ローカルストレージにも計測可能にするにはパートナー側(アフィリエイター)で指定のタグを設置する作業が発生します。
『バリューコマース』は、1999年に日本で初めてアフィリエイトサービスを開始しており、2012年にはASPとして初の東証一部上場を果たしたパイオニアASPです。
豊富な案件数を保有しており、SNSアフィリエイトにも対応しています。
一番の強みは、なんと言っても電話で問い合わせができる点。
窓口がメールのみのASP企業が多い中、電話窓口を持っているバリューコマースは、急ぎの問い合わせ時でも安心です。
ITP対応については、JavaScriptタグを用いた方式を採用しており、ITP対応プログラムであるかどうかは管理画面上で簡単に確認することができます。
アフィリエイト広告の先駆者、抜群の安定感をもつASPです。
ASPによって保有している数やジャンルも異なるので、ITP対応済みのASPであれば一旦すべて登録しておくことのがおすすめです。
登録も簡単で1社あたり5分ほどですぐにできます◎
ちなみに上記の3社は審査も通りやすいのでトライしやすいですよ!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ITP対応案件の重要性について、かなりしっかり目に解説をしました。
ここまで読んでいただいた方は、非常に疲れたかと思います…。
本当にお疲れ様でした!
そして、最後までお読みいただきありがとうございました。
Google「サードパーティCookie排除」によるアフィリエイトの対策